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zoom RSS コラム 『ウイングを排除せよ!A』

<<   作成日時 : 2006/03/28 20:21   >>

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つづきです。


四、コンディションが悪いときの戦い方

得点力不足の主な原因が攻撃の起点の低さにあることはお分かりいただけたと思います。

ここからはその解決策を探っていくわけですが、大きく分けて2つの策があると考えます。一つは相手を自陣に誘い込んでのカウンター戦術、もう一つは中盤で基点(=ポイント)をつくることです。まず一つ目のカウンター戦術ですが、リバプールのFW陣のなかでカウンターに適した選手はシセ一人しかいません。そのシセベニテスはまったく評価しておらず、そもそも前監督ウリエ時代に採用されていた戦術だったこともあり、ベニテスが採用する確率はほとんどないといってもいいでしょう。

とするともう一つの策である中盤でのポイント作りしかありません。

先に述べたようにアロンソ一人ではマークが集中してしまいますし、ジェラードと組ませた場合守備に難がある上に彼らと前線との距離が開きすぎてしまいます。

このことを補うには@3センターの採用、A前線と中盤センターをつなぐトップ下の採用の2つが考えられます。

@を採用した場合の基本フォーメーションは以下のとおりです。


              Reina


   Finnan  Carragher  Hyypia    Riise


              Hamann
             (Sissoko)
        Gerrard      Alonso               

   Garcia                  Kewell

              Crouch


ハマン(またはシソコ)が底のポジションに入ることで守備力を補填し、クラウチジェラードアロンソとをつなぐパイプ役はガルシアキューウェルが内に絞って担うことになります。


次にAを採用した場合のフォーメーションを示してみます。


              Reina


      Carragher  Hyypia   Agger



   Finnan   Gerrard   Alonso    Riise
              

       Garcia          Kewell

              Crouch


ジェラードアロンソのセンターとガルシアキューウェルのトップ下4人が近くでプレーできる点が最大のメリット。中盤センターのフィルター機能の低下はCBを一人増やすことで対応するというフォーメーションです。


ちなみに後者はメンバー構成こそ違いますが、ニューカッスル戦で大成功したフォーメーションです。


五、ウイングではなくトップ下

ここでいよいよ本題に入るわけですが、ポイントはいずれのフォーメーションとも1トップ+トップ下2人という構成を採っていることです。@の場合はAに比べてSBの位置が低いため、トップ下2人のプレーエリアは外に配置されることになりますが、役割自体はウイングというよりはトップ下です。要するにガルシアキューウェルにはサイドをえぐるウイングプレーよりも中盤センターとCFとをつなぐトップ下の役割を要求するということです。

元々ガルシアは中に絞ってシャドーストライカーとしての働きを持ち味にしているので、違和感はないでしょう。

一方のキューウェルガルシアに比べればウイングとしての適性を持った選手ですが、最大の特徴であった切れ味鋭いドリブルが影を潜めてしまった以上、ウイングとしては物足りなさを感じずにはいられません。ですがニューカッスル戦でのマッチレポートにも書いたように(詳しくはこちら)トップ下の選手として十分やっていけるだけの能力を持った選手ですし、少なくとも現状ではトップ下の役割の方が高いレベルでこなせるはずです。

またDFラインの裏をつくのが上手いガルシアとDFラインの前でボールを受けるのが上手いキューウェルの関係は理想的とも言えます。

サイドにはスペースを空けておいて、状況に応じて選手が流れていくという展開ならば、相手も守りにくいに違いありません。トップ下の2人が流れてもよし、ジェラードが飛び込んでいってもSBがオーバーラップしてもいいわけです。

このシステムが機能すれば適任者のいない右ウイングの問題も解決しますし、ガルシアキューウェルという攻撃のキーマンをより持ち味の発揮できるポジションで起用できるというメリットもあります。

ジェラードにかかる負担も軽くなるはずです。両SBも思い切って上がれるでしょう。

ストライカーの数自体は減りますが、元来中盤に得点力の高い選手が揃っているのでなんとかなるはずです。とにかく得点力不足を解消するには攻撃の精度を高めるしかないわけですから。


適任者のいないウイングにこだわるのではなく、攻撃のタレントをうまく共存させる道を選んだ方が賢明なのではないでしょうか??


六、総括

随分長くなりましたが、最後まで読んでいただけた方、そうでない方、もう少しお付き合いください(笑)。今回の記事で一番伝えたかったことは「コンディション不良時における攻撃の組み立てについて」でした。そのために中盤を前と後ろの2つのブロックに分け、後方をジェラードアロンソ、前方をガルシアキューウェルに担当させることで、効率のよい攻撃を展開できるよう考えたのが四で挙げた2つのフォーメーションです。

書いていくうちにどんどん脱線していってしまったので、かなりまとまりのない文章になってしまいましたが(汗)、一つの意見として参考にしていただければ幸いです。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。それでは。



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんなに深く観ていたとは、恐れ入ります&勉強になりますm(__)m

監督からしてみれば、重要な試合であればあるほど従来の4−4−2が一番定着しているし計算しやすいのでしょうけどね。
でもコンディション低下時に4−4−2で点が取れないのは今年の初めで実証済み。
個人的には3バックシステムがお気に入りです。フィナン、リーセ、そしてアッガーの持ち味が活かせるのではないかと。
ただ、ジェラードとアロンソのどちらかが欠けたらこのシステムは難しそうですね。
バルサシステムは中盤の底次第でしょうか?シソコが監督の期待通り「ビエラ以上」になってくれれば…
由泉
2006/03/28 22:08
僕もサッカー好きですが、ここまで具体的に戦術面の事に関しては書けないのでHarry Kさんはすごいと思います。
いろいろ勉強になります!まだ、リバプールファンになって短いのでこれからもこのブログに遊びに行きますね。
S.S
2006/03/28 22:47
こんにちは。
戦術面についてこんなに書けるなんてすごいです。
サッカーについてはまだまだ無知なわたしなので
いろいろと勉強になります。
らん
2006/03/29 09:45
>由泉さん
コメントどーもです。
一応4−4−2に実績ありますからね。
イングランドの伝統でもありますし。
ただどのフォメでもジェラードの代わりはいないと思います。
モモの進化に期待したいですが・・。

>S.Sさん
コメントどーもです。
ただ思いつくままに書いているだけなので
あまり記事内容には責任持てません(笑)。
これからも貴重なご意見いただけたら幸いです。
Harry K
2006/03/30 19:46
>らんさん
コメントどーもです。
思いつくまま書いているだけなのでお手やわらかに(笑)。
でも参考にしていただけるなんて光栄です。
これからもがんばってみようと思います。
Harry K
2006/03/30 19:57
はじめまして。非常に楽しく読ませて頂きました。
かなりの深い考察でリバプールへの愛情をひしひしと感じました^^

次回は是非「ジェラード抜きでも勝てる布陣」の考察をお願いします^^
みや
2006/06/13 18:33

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