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zoom RSS 得点力不足を考察

<<   作成日時 : 2006/03/14 17:47   >>

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このテーマ、実はいままでにも何度か取り上げています(参照:『リバプール改造論』,『リバプール、ストライカー考察&夏のFW補強について』)。それでも今回またこのテーマを取り上げた理由は、状況が改善されるどころかむしろ悪化していることにかなりの危惧を覚えているからです。


一、ストライカー問題

端的に言って、得点力不足の最大の原因がストライカーにあることは間違いありません。

モリエンテスシセクラウチファウラー・・。名前だけみると充実のメンツにも思えてくるのですが、額面どおり働いている選手は一人もいません。

Fernando Morientes
もっともラファ・ベニテスが期待していたであろうモリエンテスは、もっとも期待を裏切った選手ということになるでしょう。一向にプレミアのリズムに馴染むことができず、体力的な不安をいまも払拭できていません。ゴールへの意欲も失われてしまいました。おそらくリバプールの街とイギリスの気候に馴染めていないのでしょう。彼はシーズン終了後住み慣れたスペインへ戻ることになるのではないでしょうか。

Djibril Cisse
シセの場合はモリエンテスとは大分事情が違います。彼にとってアンラッキーだったのは、彼の獲得を熱望していたウリエ(現リヨン監督)がチームを去ったこと。ラファ・ベニテスシセのようなタイプのストライカーを好んでいないようで、最近はFWとしてよりも右MFとしての起用の方が多いぐらいです。選手にとって監督に評価されないことほど辛いことはありません。ラファが指揮を執るかぎり、シセが輝くことはないでしょう。

Peter Crouch
今シーズンの補強の目玉であったのがピーター・クラウチ。アウェーでの成績改善のためにラファ・ベニテスが獲得を熱望した長身のターゲットマンである彼も、期待を大きく裏切りました。彼を評価する際に必ず言われるのが2mを越える高さと(それに似つかわしくない)柔軟な足元のテクニック。率直に言って買いかぶりです。少なくとも現時点においては。まず高さについてですが、彼にロングボールを入れても大抵は頭に当てるだけで味方にボールが渡ることはありません。PA内でヘディングシュートを狙っても力なくGKに抑えられるか、手で相手DFを押さえ込んでファウルを取られるかのどちらかであって、2mの身長が生きたシーンをほとんどみたことはありません。高さを生かすためには相手DFと競り合っても負けないぐらいのフィジカルとボディバランスが必須なわけですが、どうも彼にそれを期待するのは(今後も)酷なようです。次に足元のテクニックについてですが、はっきり言って大したことありません。“2mの選手にしては”という修飾語をつけなければ、お世辞にもそんなことは言えないはずです。もし彼の身長が180cmだったとしたら、少なくとも上手いと表現されることはなかったでしょう。要するに高さも技術も中途半端で使い勝手の悪い選手だということです。

Robbie Fowler
ファウラーに関しては復帰後まもないこともあり、評価が難しいところ。確かに非凡な得点感覚を垣間見せることはありますが、全体的に動きが少なく全盛期のキレは見る影もありません。ただ彼の場合は他の選手と違ってリバプール生え抜きのプレイヤーですし、年俸も安いことを考えればそれほど目くじらをたてることもないのかもしれません。あくまで4番目のFWとして考えればいいのではないでしょうか。おそらく本人もその立場を受け入れるでしょうしね。

以上4人のストライカーを考察してきましたが、本題はここからです。

Rafael Benitez
彼らを批判したり責任をなすりつけたりするのは簡単な話で、彼らを放出してもっといい選手を獲ればいいという意見が多くあるのも結構なことですが、それで問題が解決するとは思えません。なぜなら彼ら以上に責任を問われるべき人物がいるからです。

ラファエル・ベニテス

彼は就任当時リバプールに在籍していたストライカー(オーウェン、ヘスキー、バロシュetc.)を次々に放出し、または冷遇し(シセ、シナマetc.)、自分が見込んだ選手(モリエンテスクラウチファウラー)をチームに加えました。その補強戦略が裏目に出ているのは火をみるよりも明らか。彼の獲得したストライカーは誰一人としてまともに機能せず、最近では放出したオーウェンを取り戻そうとしている動きもあるようです。またターゲットマン(ヘスキー)を安く放出し、ターゲットマン(クラウチ)を高く買うという失策も犯しています。さらに付け加えていえば、昨シーズンもっともコンスタントに活躍し局面打開に優れていたバロシュの放出も、今となっては失敗だったといわざるをえません。

もちろんオーウェン放出で得た資金でシャビ・アロンソルイス・ガルシアを手に入れたことを考えればすべてを否定すべきではないわけですが、ことストライカーに関しては失敗つづきであることは確かです。

夏に何人かのストライカーを獲得することになるでしょうが、戦術的な縛りが多く、ストライカーの適性を見抜く力に長けていないラファ・ベニテスの下で額面どおり働いてくれるか正直疑問です。


二、中盤の構成

CMF
まずセントラルMFについてですが、リバプールではいまのところジェラードアロンソハマンシソコの4人体制で臨んでいます。ポジションが2つであることを考えると量的には申し分ありません。

問題は4人の資質にあります。それはこの4人の中で前線に積極的に飛びだしていって得点に絡める選手がジェラードしかいないことです。

残りの3人はいずれもタイプは異なりますが、基本的に中盤の低い位置でこそ能力を発揮できる選手たちです。

ジェラード+誰かという組み合わせなら、相互補完性が保たれ特に問題は生じません。問題はジェラード不在時(もしくはサイド起用時)に代わりを務められる機動性に優れた選手がいないということです。

プレミアシップがタテへのスピード重視のリーグであることを考えると、中盤の選手の機動性というものが絶対に必要です。その機動性を備えているのがジェラード一人という状況が、時に攻撃を停滞させる最大の原因といっても過言ではありません。

SMF
左サイドはキューウェルゼンデン(長欠)、リーセとまずまずの戦力を保持していますし、来季にはマルク・ゴンサレスという快速ウイングの加入が決定しています。絶対的に頼りになる選手がいない点は気がかりですが、特に問題にするほどでもありません。

問題は右サイドでラファ・ベニテスは昨夏以来このポジションを務められる選手を探しつづけているわけですが、いまだ獲得のメドはたっていません。現状はガルシアジェラードシセクロンカンプといずれも本職でない選手が代わる代わる務めている状況です(個人的にガルシアの右サイドは好きですが)。このポジションに関しては補強しか手がないといえるでしょう。


三、DFブロック

今回のテーマからするとほとんど関係のないようにも思えますが、いくつか指摘しておきたいポイントがあります。

DEFENSE
一つはいいディフェンスがあって、はじめていい攻撃ができるということ。それは今シーズンの10連勝時をみれば明らかです。あの頃はチームコンディションが良好で、攻撃と守備が相乗効果でお互いを高め合っていました。裏を返せばコンディションが崩れたときにDF陣が攻撃陣をどうサポートできるのかということです。

とはいってもできることといえば“意地でも失点しないこと”でしょうね。仮に中盤のバランスが崩れても動じないくらいのディフェンス力があれば、簡単に勝ち点を落とすことはありません。おそらくそこがチェルシーディフェンスとの決定的な違いではないかと思います。

結局のところリバプールは前線以下の高い守備意識によって失点を防いでいるのであって、DFラインに問題がないわけではないということです。

最大の懸案事項はサミ・ヒューピアの衰えでしょう。さすがに体力的な衰え(特にスピード)が隠せなくなってきました。トラオレアッガー、来季加入予定のパレッタのうちの誰かがヒューピアからポジションを奪えるかがポイントとなりますね。

もう一つ問題があるとすれば左SB。レギュラーを務めるリーセは攻撃が売りの選手で、やや守備に難がありますし、控えのウォーノックトラオレもまだまだ不安定です。ですがDFラインの右サイド(フィナンカラガー)が安定していることを考えると、左が多少攻撃的でもそれほど問題はないと思います。左CBが安定することの方がよほど重要です。

OFFENSE
リバプールDFの攻撃面をみると、両SBのフィナンリーセはともに十分な攻撃センスを備えているといえるでしょう。バックアップが計算できない点は不安材料ですが、クロンカンプウォーノックあたりも可能性は感じさせてくれています。

問題はCBで、特に前線へのフィード能力という点でカラガーヒューピアは不十分です。1試合しかみたことはありませんが、アッガーのフィード能力にはすばらしいものがあったので、彼がCBに定着できると大きいですね(足元の技術もしっかりしてましたし)。

Pepe Reina
攻守両面においてこれといった欠点のないすばらしいGKです。パンチングやスローイング、守備範囲の広さ、フィード能力などは本当にすばらしいです。まれにバックパス処理で慌てることはありますが、他のGKよりは大分マシです。あとはチェルシー戦のグジョンセンにカニ挟み&ロッベンビンタ事件みたいなのをなくしてくれると言うことなしですね。


四、まとめ

得点力不足の原因は主にストライカーにありますが、その他にもさまざまな原因があるということはわかっていただけたと思います。今回自分で記事を書きながら気づいたこともありました。

結局最近の得点力ダウンの要因がコンディション低下に起因するのは間違いありません。ということはコンディションが悪いときの戦い方というものをもう一度見つめなおす必要があるのかもしれませんね。

完璧なチームなどこの世にないわけで、そういう意味では課題があるということはごくごく当たり前のことです。リバプールがいまより強くなるために、突きつけられた課題を一つずつ解決する処理能力が試されることになりそうです。



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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。こう見てみると結構穴だらけですね。
成功はレイナ・ルイガル・アロンソくらいでしょうか?
いろいろ試行錯誤の段階だと思いますし、補強の失敗もあって
チームも成長していくことになると思います。
補強資金を言い訳にしてるラファにいろいろな噂は
つきまといますが精進して立て直してもらいたいところです。
ボビサポ
2006/03/15 01:18
>ボビサポさん
コメントどーもです。
結構シビアに評価したんで穴が多くみえるのかもしれません。
少なくともストライカーに関しては
補強政策が裏目に出てしまってます。
リバプールに資金がないのはわかりきったことなんで
いまいるストライカーの良さを
うまく引きだしてもらいたいんですが・・。
Harry K
2006/03/15 09:13
いつも見させてもらってますが、初めて書きます。これからもよろしくお願いします。
バレンシア時代にカリューなんかを活かせなかったのを考えるとベニテスはFWの起用が下手なのかなぁ、と思います。
私は今のリバプールにはシナマとバロシュは絶対必要だと思うんですけどねぇ。
確かに今は疲労による不調が続いてますけど、1シーズン調子よく越せることなんてないんですから不調は言い訳にできませんよ。
強いといわれるチームは大抵不調時も勝っているわけですから。
リバプールの守備は欧州のクラブでも有数といってもいいくらい高いと思うので、攻撃をなんとかすれば相当いいところまで行けそうですけどね。
1シーズン20得点できるFWがいればなぁ…。クラウチの覚醒を祈ります。
由泉
2006/03/15 17:11
>由泉さん
どうもはじめまして。コメントありがとうございます。
ラファはバレンシア時代からストライカーに苦労してますね。
バロシュやシナマは彼の好みではないのでしょうけど
放出が正しかったか結果が証明してますよね。
仰るようにコンディション悪いときに勝てないうちは
優勝なんてムリな話。
いくら守備陣が失点を抑えても点獲らなきゃ勝てませんから
これからの課題はストライカーの確立でしょうね。
Harry K
2006/03/15 17:43

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